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「TAMRON 35-150mm F/2-2.8」手放す

期待値の高さにより導入したタムロン35-150mmですが、公式にも掲載されていない唯一の欠点が仕様と確定したため、残念ながら手放しました。

 

それは、「近接撮影時の周辺画質があまりにも酷い」点です。

 

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TAMRON 35-150mm F/2-2.8」35mm F2.0

掲載写真は当レンズの35mm(広角端)、F2.0、ほぼ最短撮影距離のものです。

撮影対象はレンズに同封されている説明書等で、平面に置いた撮影対象を俯瞰撮影したところです。

この画像を見てどう思うでしょうか。

周辺減光はとても強いのですが、これは致し方ないと納得するとして、周辺の画質、周辺というよりも、「中央以外」は看過できないほど酷い画質です。

 

タムロンでは「70-180mm F/2.8 Di III VXD」に

カメラ側でマニュアルフォーカス(MF)に設定した場合のみ、広角端70mm側で最短撮影距離0.85mよりも近い0.27mまで寄れる「近接領域」での撮影が可能になります。
画面の中心に被写体を配置することで、周辺のぼけや、流れを利用して写真表現を楽しむことができます。

という飛び道具があるのですが、まさにこの飛び道具的な画質と同程度の周辺画質の悪さです。

 

この周辺画質の悪さは、広角側、短い撮影距離側、開放側ほどひどく、それらから離れるごとに改善されるのですが、それでも近代レンズとしては及第点にもなりません。

特に35mmは、撮影距離が最短から1メートル程までは周辺は盛大に流れます。

中央は素晴らしい画質です。開放最短でも。

無限遠は周辺も素晴らしい画質です。

 

比べる対象ではありませんが、手持ちのtamron A09(2003年発売)は、広角端・最短撮影距離・開放でも、周辺まできっちり写りますので、最新レンズでさすがにコレは…と。

 

あまりにも酷い画質であり、購入された方の各種レビューにもそのような情報はなかったので、本気で故障を疑いタムロンに問い合わせをしてみました。

実際の撮影画像と撮影条件を添えて、数枚、数回の問答をしましたが、「このような特性のレンズ」という結論に至りました。

タムロンの同レンズでのテスト画像も、公式の画像の提供は無理なため、非公式の画像を提供していただきました。私が所有するレンズほどひどくはないものの、同様の傾向で全く許容できる画像ではありませんでした。)

 

当レンズの私の使用用途ととして、広角端・開放・近距離撮影は、ある意味メイン用途と考えていたので、日の丸写真しか取れないレンズは不要です。

 

また、これは画質とは別問題ですが、タムロンのレンズに良く見られる、AF-C時のコントラストAFの様な挙動は、当レンズでも頻繁に見られます。

 

 

周辺画質に関しては本当に残念で、公式ページのレンズ特性に記載すべきではないかと感じています。

手持ちのtamron A09も52Eも素晴らしい写りで、一生モノのレンズと思っているだけに、大変残念な出会いと別れになりました。

 

 

35mm以外も掲載しておきます。

 

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TAMRON 35-150mm F/2-2.8」50mm F2.2

50mm最短でも。

 

 

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TAMRON 35-150mm F/2-2.8」150mm F2.8

最も画質の良い150mm最短。

 

 

使い勝手の良い最速最強のズームレンズで期待していました。

実際オートフォーカスは正確で速く、α9との組み合わせでは不満はありませんでした。

スナップや望遠側を主とした撮影であれば問題ありませんが、テーブルフォトは全く活躍の機会がなく、せっかくの明るい広角側が活かせないレンズという結論に至りました。

本当に故障であれば嬉しかったのですが残念です。

皆さんの個体は大丈夫でしょうか。