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SONY α9 + Photo + BLog

35mmという選択肢

 

撮影者にとっての「標準距離」があると思います。一般的には50mmと言われていますよね。

私の標準距離は、一昔前前まで85mmだったのですが、今では35mm程度になっています。

 

その35mmから望遠域の撮影が可能なタムロンの35-150mmは、私にとっては最高のレンズになるはずでした。

ただ、カメラと長く付き合ってきたからこそ、耐え難い性能であり、手放したところです。

 

そこで、望遠域は一旦置いて、最高の35mmを手にすることを目的とした結果、価格と性能のバランスを考え「SIGMA 35mm F1.2 DG DN」を購入することにしました。

 

35mmという焦点距離は非常に万能で、どんな撮影でも無難にこなすことができますが、単純に良い写真は撮れないので、難しいことも事実です。

ただ、良い写真が私にとって良い写真とは限らないので、なんでも撮れるこのレンズは私にとって最高のレンズとなりそうです。

自分の焦点距離を知ることは難しい

カメラは長いこと使ってきて、その時々で楽しんでいましたが、好みの焦点距離はぐるぐると変わっていきました。

最初期は基本に忠実に、今でも忘れない「マクロプラナー50mmF2.0」のみを1年以上使い続けました。

明るいレンズの圧倒的なボケ味にカメラというものの虜になりました。

その後はボケを楽しめるように85mm、105mm、135mmをひととおり使い、70-200mmの万能性にも心惹かれるものがありました。

広角を求めたり、ニーニーやサンニッパを振り回す日々もありました。

それが今では35mm一本勝負です。

面白みがなく、面白い

これが今の自分の焦点距離です。

フルサイズで楽しむのはボケかbokehか

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タムロンさんのスペックは非常に魅力的なものの、35-150mmで少し縁遠く感じるようになってしまったところです。

そこで、信頼のシグマさんへと舵を切ることにしました。

 

最期のカメラとして購入したα9に合わせるレンズとして申し分ないレンズ

SIGMA 35mm F1.2 DGDN

 

DNシリーズ初代のレンズとなるこのレンズは、まさにシグマの理念そのものとなっています。

開放から全面抜群の切れ味で、一切の不満はありません。

また、ボケを楽しむ私のような初心者には、F1.2の世界を楽しめる最高のレンズです。

 

もちろん重くて大きいですし、実用的にはF1.4とそれほど違いがあるものでもありません。

ただ、カメラ自体がすでに趣味としての役割が大きくなっていますので、「持つ喜び」は何物にも替え難いものがあります。

事実、最期のカメラであるα9とともに壊れるまで活躍してくれることを期待しています。

 

TAMRON 35-150mm F/2-2.8の思い出

カメラやレンズを購入すれば、まずは自宅内で試写をするかと思います。

映し出されるモニター越しの画に、素晴らしいレンズを確信したものです。

 

そんな試写中に、レンズが梱包されていたジョーシンダンボールを撮影して違和感を覚えました。

 

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モニターに映し出された平面のダンボールに感じた違和感は、中央の解像感と周辺の文字の滲みの差でした。

 

 

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全く使い切れませんでしたが、欠点は本当に近接撮影のみ。

 

 

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屋外への持ち出しは結局2回程

 

撮影枚数もテストを除けば1000枚もいかない程

 

本気で一生モノのレンズとして期待していたほど。

「TAMRON 35-150mm F/2-2.8」手放す

期待値の高さにより導入したタムロン35-150mmですが、公式にも掲載されていない唯一の欠点が仕様と確定したため、残念ながら手放しました。

 

それは、「近接撮影時の周辺画質があまりにも酷い」点です。

 

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TAMRON 35-150mm F/2-2.8」35mm F2.0

掲載写真は当レンズの35mm(広角端)、F2.0、ほぼ最短撮影距離のものです。

撮影対象はレンズに同封されている説明書等で、平面に置いた撮影対象を俯瞰撮影したところです。

この画像を見てどう思うでしょうか。

周辺減光はとても強いのですが、これは致し方ないと納得するとして、周辺の画質、周辺というよりも、「中央以外」は看過できないほど酷い画質です。

 

タムロンでは「70-180mm F/2.8 Di III VXD」に

カメラ側でマニュアルフォーカス(MF)に設定した場合のみ、広角端70mm側で最短撮影距離0.85mよりも近い0.27mまで寄れる「近接領域」での撮影が可能になります。
画面の中心に被写体を配置することで、周辺のぼけや、流れを利用して写真表現を楽しむことができます。

という飛び道具があるのですが、まさにこの飛び道具的な画質と同程度の周辺画質の悪さです。

 

この周辺画質の悪さは、広角側、短い撮影距離側、開放側ほどひどく、それらから離れるごとに改善されるのですが、それでも近代レンズとしては及第点にもなりません。

特に35mmは、撮影距離が最短から1メートル程までは周辺は盛大に流れます。

中央は素晴らしい画質です。開放最短でも。

無限遠は周辺も素晴らしい画質です。

 

比べる対象ではありませんが、手持ちのtamron A09(2003年発売)は、広角端・最短撮影距離・開放でも、周辺まできっちり写りますので、最新レンズでさすがにコレは…と。

 

あまりにも酷い画質であり、購入された方の各種レビューにもそのような情報はなかったので、本気で故障を疑いタムロンに問い合わせをしてみました。

実際の撮影画像と撮影条件を添えて、数枚、数回の問答をしましたが、「このような特性のレンズ」という結論に至りました。

タムロンの同レンズでのテスト画像も、公式の画像の提供は無理なため、非公式の画像を提供していただきました。私が所有するレンズほどひどくはないものの、同様の傾向で全く許容できる画像ではありませんでした。)

 

当レンズの私の使用用途ととして、広角端・開放・近距離撮影は、ある意味メイン用途と考えていたので、日の丸写真しか取れないレンズは不要です。

 

また、これは画質とは別問題ですが、タムロンのレンズに良く見られる、AF-C時のコントラストAFの様な挙動は、当レンズでも頻繁に見られます。

 

 

周辺画質に関しては本当に残念で、公式ページのレンズ特性に記載すべきではないかと感じています。

手持ちのtamron A09も52Eも素晴らしい写りで、一生モノのレンズと思っているだけに、大変残念な出会いと別れになりました。

 

 

35mm以外も掲載しておきます。

 

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TAMRON 35-150mm F/2-2.8」50mm F2.2

50mm最短でも。

 

 

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TAMRON 35-150mm F/2-2.8」150mm F2.8

最も画質の良い150mm最短。

 

 

使い勝手の良い最速最強のズームレンズで期待していました。

実際オートフォーカスは正確で速く、α9との組み合わせでは不満はありませんでした。

スナップや望遠側を主とした撮影であれば問題ありませんが、テーブルフォトは全く活躍の機会がなく、せっかくの明るい広角側が活かせないレンズという結論に至りました。

本当に故障であれば嬉しかったのですが残念です。

皆さんの個体は大丈夫でしょうか。