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NIKON DF レビュー その1 写真を撮ることが10倍楽しくなるカメラ

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NIKON Df / AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

 

NIKON Df 導入から数日経過しましたので簡単なレビューをしてみたいと思います。

画質について

D4譲りの1600万画素

ニコンのフラッグシップモデルであるNIKON D4と同様のセンサーを採用したモデルだけあり、画質に関しては文句のつけようがありません。

フルサイズ1600万画素に抑えた画素数により、余裕を持った画作りが期待されますが、まさにその通りです。

私自身、フルサイズ経験はD3世代の1200万画素しか経験したことがありませんので、1600万画素になったDfは非常に解像感が高く、今まで使用してきたレンズも今まで以上にキレキレの描写に感じられました。

絶賛の高感度

評判の高感度に関してはその実力を疑いようがなく、現行のデジタルカメラにおいて最も優れた性能かと思われます。特に暗部へのノイズの乗り方がダイナミックレンジの増大に伴い自然になっているので、体感的にはD3sより1段程度改善しているように感じられます。D3sといえども室内の暗い証明での撮影では、人物撮影にISO6400を用いることはためらわれましたが、DfではISO6400程度は積極的に使用しています。

 驚きの低感度

高感度に関しては様々なレビューの通り、素晴らしく優れているといえますが、私自身が最も驚いたのが低感度撮影での画の立体感です。

画に関する味付けはレンズにより異なると思っていたのですが、Dfで撮影された画は明らかに旧世代のフルサイズのそれと異なります。

また、その低感度として意識なく使えるのが、Dfの場合はISO800までであるということです。

どういうことかというと、ISO800までであれば、ISO100で撮影されたものから劣化を感じることが非常に困難ということです。許容範囲というものを超えています。ISO800と感じることが難しいのです。

 

デザインについて

賛否両論別れる懐古的なデザインですが、私は気に入っています。一目見ただけでDfと分かるフォルムは所有欲を満たしてくれます。

私自身はフィルムカメラに触れたことがないので、特段の思い入れも無いのですが、逆に新しいものとして受け入れています。実に可愛らしいフォルムだと思います。

 

操作性について

特徴的なダイヤル操作

直感的に、また、撮影前に設定確認できる多種のダイヤルがありますので、他のデジタル一眼とは頭を切り替える必要があります。不満点が無いわけではないですが、概ね満足というのが今の感想です。

ダイヤルの位置

露出モードダイヤルや露出補正ダイヤルの位置に疑問を持つコメントも見られますが、使っていくうちにこの位置がベストであるのとの印象を与えられました。

ニコンの現行のレンズは絞り環がない構造ですので、本体の前後ダイヤルでの設定に頼る他ありません。ですので、上部右側の一等地に露出モードダイヤルがないと、全ての動作がワンテンポ遅れてしまいます。

基本は現行デジタル一眼と同様の操作性

Dfはそのフォルムとともにダイヤル操作が魅力であり特徴ですのでしかたありませんが、現行のデジタル一眼レフの操作性を踏襲していますので、今までニコン機を使用してきた方なら何の違和感もなく移行することが可能です。むしろその方が使いやすいかもしれません。

サブコマンドダイヤルは難あり

デザイン重視のサブコマンドダイヤルはお世辞にも操作性が良いとは言えません。デザインの一点に注力されていますので諦めました。

設定でメインコマンドダイヤルと入れ替えることができますので、操作性には全く問題はないのですが。

 

バッテリーについて

とても小さく、Df専用のバッテリーでもありませんがとても良く持ちます。フラッグシップ機と同様の感覚で使用ができます。

 

サイズについて

ニコンフルサイズ最小・最軽量

フルサイズにしてこのサイズは大変助かります。私はデジタル一眼には携帯性も重視していますので、この点は大変嬉しい点です。

とれるカメラバッグに最適

愛用の「とれるカメラバッグ」に余裕で入ります。最近はとれるカメラバッグにNIKON Df、AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G、SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM、X-E1、XF 35mm F1.4 Rを入れて携行しています。

 

機能性について

AF性能は及第点

未だ厳しい条件での撮影を行っていないので断定はできませんが、やはり上位機種と異なるAFセンサーですので、D3等を使用していた時に比べて食いつきの悪さを感じます。しかし、エントリー機では全く撮影できなかった条件でも十分に対応できますので、必要十分といったところでしょうか。ここが上位機種と同様になってしまうと、手の出せない価格帯になりますので、価格とのトレードオフと考えています。

バッファ・連続撮影速度は十分

スポーツ撮影を専門とする方で無い限り不満は出ないかと思います。むしろ優秀な方だと感じています。

シャッターフィーリングは思っていたよりも普通

様々なレビューを見ると「シャッターフィーリングがどの機種より優れている」と言われている方が多く見られましたが、はっきりとフラッグシップモデルの方が官能的な音を味わえます。その点は少し残念でした。もちろん、装着するレンズによりフィーリングは変わりますので、一概には言えません。

 

総評

今のところ大きな不満点もなく満足しています。このカメラを買っただけで素晴らしい写真が取れるというインパクトのある機種ではありませんので、そのようなものを求める方は素直にD800を購入されたほうがいいと思います。D800は素晴らしい機種だと思います。現在は価格もこなれていますので、検討する価値は大だと思います。

しかしながら、一度このDfを手にしてしまうと、そんなことどうでも良くなりました。とにかく写真を撮ることが楽しいカメラです。

他の機種に興味がなくなってしまいます。

唯一困ったのが、Dfの良さを知れば知るほど、X-E1の素晴らしさに気付かされるということです。

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