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SIGMA 50mm F1.4 DG HSM [Art] のレビュー その1

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM [Art]
Nikon D7200
TAMRON SP AF 90mm F/2.5 (52E)
ƒ/5.0 89.8 mm SS1/30 ISO200

シグマのArtシリーズはシャープな写りが特徴で、純正にも劣らない描写力で高評価を得ているところですが、私自身もたいへん好んで使用しています。
機材の入れ替えを頻繁に行う関係から、すでに手放してしまった物もありますが、シグマの新型50mmの「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM [Art]」を導入しましたので、数回に分けてレビューしていきたいと思います。


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シグマの新コンセプトに基づくプロダクト・ラインの1つ「アートライン」に属する標準レンズ50mm

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM [Art]
Nikon D7200
TAMRON SP AF 90mm F/2.5 (52E)
ƒ/8.0 89.8 mm SS1/30 ISO200

2012年から新しく発表するレンズを3つのカテゴリーに分けているシグマですが、そのなかでもレンズ自体の作りや描写に妥協のないコンセプト群が「Art ライン」になります。

あらゆる設計要素を、最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発。高水準の芸術的表現を叶えるアーティスティック・ライン

とシグマ自ら銘打つだけあり、どのレンズも素晴らしい写りを楽しむことが出来ます。

シンプルなデザイン 鏡筒のクオリティは見事という他ない

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM [Art]
Nikon D7200
TAMRON SP AF 90mm F/2.5 (52E)
ƒ/8.0 89.8 mm SS1/30 ISO200

デザインは実にシンプルなものとなっています。
もちろん、見た目の好みは個人差が大きいところですが、ひんやりとした金属の感触と、50mmのレンズとしては圧倒的な重さから、強い重厚感を演出しています。
見た目だけで「良い画を撮らせてくれそう」という期待が持たされます。
また、各部にガタツキ等が一切なく、工業製品としての質の高さはもちろんのこと、77mmという大きな前玉は存在感も抜群です。


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細部に宿るシグマのこだわり

SIGMA 50mm F1.4 DG HSM [Art]
Nikon D7200
TAMRON SP AF 90mm F/2.5 (52E)
ƒ/5.0 89.8 mm SS1/30 ISO200

コーティングに反射する光も実に美しいものです。
無駄のないシンプルな鏡筒と、ガラスがずっしりと詰まった重量感は、50mmの標準レンズとしてはあまりにも重すぎるものです。
それでも、写りに妥協をしないシグマの姿勢を見るにつけ、製品の方向性としては成功しているのではないかと思います。
事実、これだけの低価格でこの描写力を見せられると、純正に拘る理由がなくなります。
圧倒的な描写力のための重量感は、眺めているだけでウットリです。

良いところもあれば悪いところもあるのがあたりまえ

やはり最大のデメリットは重さでしょうか。
800g強もある重さは、撮影時には安定につながりますが、携行時は1kgのオモリに早変わりです。
また、純正品ではないことからくる、AFやピントの追い込みもシビアな面があります。
ただ、AFに関してはシグマのUSBドックもありますので、気の済むまで調整することも可能です。
むしろ、USBドックという商品で対応することを決めたシグマの考えは、サードパーティ製品のこれからを占うものになるのではないでしょうか。

妥協のない50mmとしてSIGMA 50mm F1.4 DG HSM [Art]をオススメ

50mmの標準レンズを考えた時、性能のみを追求するならば「CarlZeiss Otus 55mm」が最高だということは誰の目にも疑いようがないと思います。
それでも、ほぼ変わらない程度の性能でAFが使え、価格も圧倒的に安価であれば、この「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM [Art]」が手放しでオススメできます。
もし、カメラ・レンズで標準とされる50mmの画角が好きであったり、こだわりがあるのでしたら、初めてのArtシリーズとしてもオススメできます。
ただ、圧倒的な解像感を楽しみたいのであれば、同Artシリーズの「35mm」をオススメしますけどね。この辺は、また後日。


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